長年の夢

本日の私の夕食はナポリタンであった。
フライパンひとつで作る簡単ナポリタン、私の好きなメニューだ。
仕上げに粉チーズをかけようとした私は気が付いた、気が付いてしまった。
粉チーズの賞味期限が2週間ほど切れているということに。
結構中に入っているが、しょうがない、ここはこのナポリタンに全部使い切ってしまおう。
そう考えた私は、ナポリタンに粉チーズを容赦なくかけ始めた。
結構入っていた、想像以上に入っていた。
しかし私は粉チーズをかける手を止めない、ここまできたら止めることができなかったのだ。
どんどこでてくる粉チーズを見守りながら、ぼんやりと考えていた、そうだ、私の小さなころの夢はナポリタンに山盛りの粉チーズをかけて食べることではなかったか。
ははは、夢がかなったではないか。
これで良かったのか少し不安に感じながらも、私は同時に少し愉快な気分となっていた。
できた。
山盛りの粉チーズのかかったナポリタンが。
これはもしかしてナポリタンへの冒涜ではないだろうか、そう頭をよぎったりもしたのだが、山盛り粉チーズのかかったナポリタンは非常にマイルドで美味しかった。
また作ろう。

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